セミナーの司会台本の書き方開会から閉会までの例文と主催者挨拶

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セミナーの司会を任された。登壇者の話は登壇者が準備するとして、司会は何を話せばいいのか——社内の担当者が司会を兼ねることの多いBtoBのセミナーでは、よくある悩みです。

司会台本で大事なのは、うまく話すことではありません。参加者が迷わないように、場と場のあいだをつなぐことです。何が始まるのか、いま何をすればいいのか、次はどうなるのか。これを短く伝えるのが司会の仕事です。

この記事では、セミナーの司会台本の書き方を、そのまま使える例文とあわせてまとめます。【 】の中を、自社の内容に置き換えて使ってください。

司会台本は「つなぎの言葉」を書くもの

司会台本に書くのは、登壇者の話と話のあいだの言葉です。登壇者の話す中身は書きません。

台本に入れる場面は、だいたい次の7つです。

  1. 開場前のアナウンス
  2. 開会
  3. 主催者挨拶
  4. 登壇者の紹介
  5. 質疑
  6. 休憩
  7. 閉会(アンケートと、次の一歩の案内)

それぞれに「何を伝えるか」が決まっているので、場面ごとに例文を用意しておけば、台本の大半はできあがります。当日の時刻と担当をまとめた進行表は、台本とは別に1枚つくっておくと、スタッフとの共有が楽になります。

場面ごとの例文

1. 開場前のアナウンス

開始の5分前と1分前に流します。参加者が席に着き、準備を整えるための時間です。

本日は【セミナー名】にお越しいただき、ありがとうございます。開始まで、いましばらくお待ちください。お手元の資料と、アンケートのご案内を、受付でお渡ししております。開始は【時刻】を予定しております。

2. 開会

最初の30秒で、今日の会の目的と、終わったときに持ち帰れることを伝えます。

お待たせいたしました。ただいまより、【セミナー名】を始めます。本日の司会を務めます、【会社名】の【名前】です。よろしくお願いいたします。

本日は、【テーマ】について、【登壇者】からお話しします。終わるころには、【持ち帰れること】が分かる会にしたいと考えています。終了は【時刻】を予定しております。

3. 主催者挨拶

主催者挨拶は1分で十分です。会社の紹介を長く話すと、参加者の集中が切れます。言うのは「なぜこの場を開いたか」だけです。

【会社名】の【名前】です。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。

この会を開いたのは、【お客様から多く聞く困りごと】という声を、たくさんいただいたからです。今日は、その答えの一つを持ち帰っていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

4. 登壇者の紹介

紹介は、なぜこの人の話を聞くのかが伝わる3文で十分です。経歴を全部読み上げる必要はありません。

最初にお話しいただくのは、【所属】の【名前】さんです。【名前】さんは、【この話に関わる経験】に取り組んでこられました。今日は、【話のテーマ】についてお話しいただきます。それでは【名前】さん、よろしくお願いいたします。

紹介文は、登壇者本人に事前に確かめておいてください。肩書きや読み方の間違いは、本番でいちばん気まずい失敗です。

5. 質疑

最初の質問が出るまでが、いちばん静かになります。司会が1つめの質問を用意しておくと、場が動きます。

ありがとうございました。ここから【分数】分ほど、ご質問をお受けします。挙手をいただけましたら、マイクをお持ちします。

(手が挙がらないとき)では、口火を切る意味で、私から一つ伺います。【用意しておいた質問】。

登壇者の側の答え方と、答えにくい質問の引き取り方は、プレゼンの質疑応答のコツにまとめています。

6. 休憩

休憩の案内では、再開の時刻をはっきり言います。「10分後に」ではなく、時刻で伝えます。

ここで休憩に入ります。【時刻】に再開しますので、それまでにお席にお戻りください。お手洗いは【場所】にございます。

7. 閉会

閉会でいちばん大事なのは、参加者の次の一歩を案内することです。アンケートと、相談や次回の案内を、ここで必ず伝えます。

以上で、本日のプログラムはすべて終了です。最後に、アンケートへのご協力をお願いいたします。【回答方法】からお答えいただけます。

また、今日のお話を自社でどう進めるか、個別にご相談いただける時間を設けております。ご希望の方は、アンケートの最後の欄でお知らせください。次回は【時期】に、【テーマ】で開く予定です。本日はありがとうございました。

閉会の案内から、どう個別の相談につなげるかはイベントを商談につなげる導線設計で詳しく扱っています。

ウェビナーで足す一言

オンラインでは、会場では要らない案内が増えます。開会の直後に、次の3つを足してください。

音声が聞こえにくい場合は、お使いの端末の音量をご確認ください。ご質問は、画面下のチャット(Q&A)からいつでもお送りください。本日の録画は、後日、お申し込みのメールアドレスにお送りします。

録画を送ると伝えておくと、途中で抜ける人も安心して参加できます。ウェビナーの準備や配信を任せるときの範囲は、ウェビナー運営代行に頼めることにまとめています。

時間が押したとき、機材が止まったときに読む一文

台本の最後に、困ったときに読む一文を用意しておくと、当日あわてずに済みます。

時間が押したとき

時間の都合で、質疑は【分数】分とさせていただきます。お答えしきれなかったご質問は、アンケートでお送りいただければ、後日お答えします。

映像や音声が止まったとき

ただいま、映像(音声)が乱れております。復旧まで、少々お待ちください。

登壇者の到着や接続が遅れたとき

【名前】さんのご到着(接続)が遅れております。順番を入れ替え、先に【次の内容】に進みます。

どの順番を入れ替えられるか、どの枠なら削れるかは、進行表をつくるときに決めておきます。

台本を書くときのコツ

  • 話し言葉で書く。読み上げて不自然なところは、書き言葉になっています。声に出して直します
  • 1文を短くする。1文に1つのことだけ。長い文は、本番で息が続きません
  • 読み方の難しい名前には、ふりがなを振る。登壇者・会社・製品の名前は、事前に本人に確かめます
  • 台本の横に、時刻を書く。各場面の開始時刻を書いておくと、押しているかがすぐ分かります

よくある質問

司会は、社内の誰がやるのがいいですか?

当日の進行の判断ができる人がおすすめです。話がうまい人よりも、時間が押したときに「質疑を短くします」と決められる人のほうが、会は崩れません。判断する人と司会を分ける場合は、合図の出し方を決めておいてください。

台本は、いつまでに用意すればいいですか?

1週間前に初稿、前日のリハーサルで仕上げが目安です。登壇者の紹介文は、本人の確認を取るのに時間がかかるので、2週間前には依頼しておくと安心です。準備の時期は、無料のイベント準備スケジュール表で開催日から逆算して確かめられます。

登壇者の話の中身まで、整えてもらうことはできますか?

できます。話す順番やスライド、リハーサルまで含めて整える仕事は、登壇・プレゼンのプロデュース(Impact Pitch Produce)としてお引き受けしています。話す言葉の書き方そのものはスピーチライティングとは?で解説しています。

まとめ

  • 司会台本に書くのは、登壇者の話と話のあいだをつなぐ言葉。中身は書かない
  • 場面は、開場前・開会・主催者挨拶・登壇者の紹介・質疑・休憩・閉会の7つ
  • 主催者挨拶は1分で「なぜこの場を開いたか」だけ。登壇者の紹介は3文で
  • 閉会では、アンケートと、個別の相談や次回の案内を必ず伝える
  • 時間が押したとき・機材が止まったときに読む一文を、台本の最後に用意しておく

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